ロクマル-キミがみた夢-

ジャニーズWESTの濵田くんってさ、なんかすごい神的だよね~分かる

ローリング・ソングを観劇した話

こんにちは~

 

先日、鴻上尚史さん作、演出の舞台「ローリングソング」を観劇したので、備忘録までに感想をメモしたいと思います。

 

以下ネタバレを含みます、ご注意お願いします。

 

20代のミュージシャンは夢におびえ、40代のビジネスマンは夢をあきらめ、60代の結婚詐欺師は夢をつかもうとあがく。

三世代の男達がぶつかり、それを見つめる女たちもまた、自分の夢を追って闘う。

作詞・音楽監修を森雪之丞が手がけ、紡ぐ、鴻上尚史・新作音楽劇(引用:ローリング・ソング公式サイト)

主人公の3人とそれを取り巻く周囲の関係性が複雑で興味深かった。松岡充さん演じるサラリーマンのお母様が中村雅俊さん演じる結婚詐欺師に騙されてるっていう関係性も理解出来たし、篠崎くん(優馬くん)とサラリーマンが親子関係の疑惑深まるのも面白いなって思ったけど、そこに女性のキャスト2人が加わることで祖母、娘。兄妹、本当のおばあちゃん?孫?もう相関図はめっちゃくちゃ。ありがちな設定かもしれないけれど、丸く収まる所までが見ていて気持ちいい。

小ボケやパロディもたくさん詰め込まれていて、至る所に笑いが入ってたのは想像と違って、気を楽にして見ることが出来ました。人間関係とロックがまどろっこしく取り巻いてくる感じ、好きだったなーと。

加えてLGBTという現代の繊細な話題を持ち出してきて、悪い意味ではなくナチュラルに笑いを作れることが凄いなと思った。

 

観劇前に読んだパンフレットに、鴻上さんが中村さんの結婚詐欺師を悪役にするか否かで遠慮していた、と書いてあったのが観劇してとても理解出来た。確かにあの役は最後まで悪役にすることも出来たし、改心して本当にクミちゃんと結婚するというのはなんだかハッピーエンドすぎやしないかって思ったりもしたけど、でもあの終わり方がしっくりきたかな。こんなにそれぞれの登場人物の感情が手に取るように伝わることってなかなかないな、って思った。結婚詐欺師が改心する理由も分かるなって。まああのまま悪役で終わってたら胸糞悪い感じにはなってたと思うから、これで良かったなって素直に思ったのもあるけれど。

レインボーフェスティバルのその後のことは観た人の想像に任せるってことなのかな。私はやっぱり演劇の中の人は全て幸せになって欲しいから、篠崎くんだって売れてほしいし、マサオフーズが人気になって元気一発納豆だって売れてほしいし、結婚詐欺師だって幸せに暮らしてほしい。それぞれが大切なものを守り抜けるこれからであって欲しい。それは私の想像だから自由なのだけれども。

 

役者さんの話をすると本っ当に引き込まれる歌声だった、三者三様、歌声だけで3世代の違いが分かるくらい。優馬くんは若々しさ溢れるエネルギッシュに歌ってて、相変わらず歌上手いなーと笑

森田涼花さん、久野綾希子さんの演技も素敵だったなぁ、感情を繊細に表現されていて、目の前の状況が現実なのかと思わせるほどの演技、流石でした。

あとはその他全ての役をやっていた4人!傑作だと思った!1つ1つの役どころが強烈でチャーミングで、とても凄かった。ここまで主役を引き立たせる脇役がいるのかと。あぁ演劇の人だわーって感動しましたよ笑

とても9人の役者で回してる舞台には見えなかった。スクリーンに写される映像の数々、それに狂いなくフィットする人間の動作、音。心地よい空間そのものだった。

優馬くんは指先まで役が見えたというか、先端まで抜かりなかったなぁって感じかな。御二方も仰ってたけど、とにかく真面目なんだなぁと。真面目に役に向き合って来たんだなぁっていうのが分かるような篠崎くんだった。あーこんな子いるよなーって。いや大学に中山優馬くんの顔面バンドマンいたらやばいですけどね笑

生ギターは貴重だったし、様になってたのが凄いね、これもきっととっても真面目に向き合って練習したんだね。

カーテンコールではチャーミングに飛び跳ねる優馬くんを見て、カンパニーの皆さんに可愛がられたんだろうなぁと微笑ましく思ったりもしました。温かい現場なのだろうなぁと。

舞台を見ていて、優馬くんの歌に対する思いについて、こんな感じなのかなって思ったりもした。優馬くんが、篠崎くんみたいに歌への気持ちがあるのかな、また歌って踊る優馬くんが見たいなって、完全に私情が入り込んでしまったりもしました…

話を戻しまして、人の情だとか夢だとか青春だとか幸せだとかお金だとか、色々考えるとうんざりだけど、それぞれの大切なものが大事だよなって思わせてくれたな。見る人の年代によって感じ方が違うんだろうなぁって思って、いつかまた見ることがあるかどうかは分からないけれど笑、その時が来たら今の感情を覚えててたいなーとも少し思ったりもしました。素敵な時間を過ごさせてもらった。

カンパニーの皆さんが無事に千穐楽を迎えられますように。ありがとうございました。